猫の尿毒症(腎不全)

imasia_12486918_M

腎臓は血液から余分なものだけを尿として排泄する機能を持っています。
なんらかの原因により、腎臓への血流低下が起ったり、腎臓そのものが壊れてしまったり、正常に尿が作られても、それを体から排泄させることができないなどが起こると、腎臓は正常に機能できなくなり、尿として排泄されるべき余分なものが血液中にたくさん残ります。結果として、全身に悪影響を与え、生命にかかわります。そして、それらの総称を尿毒症といいます。

こんな症状が出たら気をつけて

徐々に腎臓の機能が低下してきている場合(慢性腎不全など)

体重減少、食欲低下、活動的ではなくなる、嘔吐が多くなる、口臭がする、便秘、被毛につやがなくなる など

急激に腎臓の機能が低下した場合(毒物による中毒、尿路閉塞(にょうろへいそく)による急性腎不全など)

突然ぐったりする、嘔吐、意識の低下、呼吸が荒い など

診療方法

血液検査、尿検査を行います。また、レントゲンや超音波検査により腎臓の大きさや形状を観察したり、結石や腫瘍などがないか(尿路閉塞の原因になります)を確認したりします。
症状が軽度で通院により治療できることもありますが、腎機能が著しく低下している場合や急性の場合では、通常入院治療となります。原因によっては外科的な治療が必要になることもあります(結石や腫瘍の摘出など)。

治療・診療費はいくらぐらい?

慢性腎不全により重篤な症状(嘔吐を繰り返す、元気・食欲不振)のため来院した場合の診療費例です。慢性腎不全の場合は退院後も継続的な治療が必要となります。
診療項目(内容) 単価(円) 数量 金額(円)
レントゲン検査 4,000 1 4,000
尿検査 2,000 1 2,000
血液検査 9,000 1 9,000
超音波検査 3,500 1 3,500
静脈点滴 12,000 1 12,000
入院料 6,000 4 24,000
皮下注射 1,500 4 6,000
内用薬 1,000 1 1,000
合計 61,500円

この診療明細書はアイペット損保の支払いデータから作成した診療費の参考例となります。したがって、診療費用・内容の平均・水準を示すものではありません。

予防方法

上記のような症状がみられたら早めに受診することが大切です。また、尿路閉塞に関しては、膀胱炎(ぼうこうえん)や膀胱結石(ぼうこうけっせき)などから起こすことが多いため、日頃から排尿時の様子や尿の色・量を知っておき、おかしいと思うことがあればすぐに受診しましょう。特に雄猫は尿道が細いため尿路閉塞を起こしやすいです。
ユリや不凍液などは腎臓に大きなダメージを与える中毒物質です。また、人の風邪薬なども危険です。これらのものを猫の近くに置かないように十分に注意しましょう。

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

最新情報をお届けします

Twitterでにゃんペディアをフォローしよう!

Anicli24院長 三宅亜希
Anicli24院長 三宅亜希
電話で犬猫の医療相談を行う「電話どうぶつ病院Anicli24」の院長。日々、ペットオーナーからの電話相談に対応している。
トップへ戻る