猫好き一級建築士が設計~「ある素材」を使ったキャットウォークとは(後編)

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元々商業施設の設計やマンションの企画をされていた建築士の清水さんと、外資の補聴器メーカーでマーケティングの専門家として長年活躍されていた株式会社コンセプトの片谷さん。お二人が創り出した猫と飼い主がニャンダフルに過ごすための強化ダンボール家具【ニャンダフルシェルフ】。
製品化を実現するまでの秘蔵ストーリーの後編です。

前編はこちら’猫好き一級建築士が設計~「ある素材」を使ったキャットウォークとは(前編)’

マーケティングの専門家と設計建築の専門家が手を結んだ瞬間

清水氏:私は毎年ビックサイトで開催されているペットイベント「インターペット」に、ペットとのより良い環境を提案する「ワンニャンハウジングスクエア」のスタッフとして参加しています。昨年は「一般社団法人ペットライフデザイン協会」を仲間と一緒に設立したこともあり、主催者側としてメインステージで猫の被りものをして講演をしました。その講演を偶然片谷さんのお知り合いの方がご覧になっていたようです。
後日、私の講演を見て下さったその方から、「私の知り合いに猫のためのダンボール製品を作っている人がいるから会いませんか?」という連絡が来て、片谷さんにお会いすることになったのです。

フェイスブックより

ー猫用品の共同開発のお話を聞いて、清水さんは率直にどう思われましたか?

清水氏:率直に申し上げると、コンセプトさんが制作されている猫用品は価格が高い(笑)。現在の猫用品は海外で大量に生産されているため、高くても5,000円以下、だいたい2,000円~3,000円以下が一般的です。というのも、「猫が使うものは壊れても仕方がないね」という考え方が一般的で、安価な価格帯で販売されている用品が売れているのです。片谷さんの悩みは猫用品を制作したいけれど、猫のことがわからず、いくら工夫してもデザイナーズ家具としての価格になってしまうこと。一方、私の悩みは猫のためのステップ(階段)を家具として作りたいけれど、いい素材に巡り会えないこと…。そこで解決策として思いついたのが、「普通のダンボールよりは価格が高いけれど、猫の用品ではなくてもっと建築的なものをダンボールで使ろう!」というものでした。それから色々打ち合わせを重ね、モニターさんにもご協力いただき、約半年かけてこの「ニャンダフルシェルフ」が生み出されました。

猫の習性と行動にぴったり、飼い主にもうれしい設計とは?

清水氏:ニャンダフルシェルフは猫が縦移動だけではなく壁面に大きく横移動できる構造や隠れる場所を設けました。通常のキャットタワーの場合、縦方向にしか動けず隠れる場所もあまりありません。猫を飼育されている方は多頭飼いが多いと思いますので、縦移動しかできないとなるとキャットタワーの上の方が渋滞してしまうし、隠れる場所がないと猫が落ち着ける場所がなくなってしまいます。ここまでは猫の為の工夫ですが、飼い主(肉球フェチ)の方のために透明のアクリル板を設置して猫の肉球やお腹が下から見えるようにしました。

フェイスブックより釘やネジを一切使わず軽量・組立ができる製品ですので、お部屋の模様替えや引越しの際もとても便利です。オプションで爪とぎや収納BOX、サイドステップなどを取り付けることも可能ですので、ご自宅のインテリアに合わせて自由に組み合わせることができます。こういった細やかな設計は建築士の私の腕の見せ所です。

フェイスブックより
片谷氏:多頭飼いの環境で愛用されているお客様からも、不満や不具合等のご連絡が一切無く、しっかりとした設計になっています。「安心した」という気持ちもありますが、それよりも今は喜びの方が大きいかもしれません。

ー猫と強化ダンボールのコラボレーションは今後も続くのでしょうか?

photo05清水氏:様々な建築資材を扱ってきた私の使命としては皆さんが抱くダンボールのイメージを変えていくことです。私自身も片谷さんと出会うまでは強化ダンボールの存在を知りませんでしたので、価格を見ただけでは「高いな」と思ってしまうところがありました。しかし、実際に扱ってみると、強度、軽さ、耐候性、コスト、環境、どれにつけても優れています。猫専用の物件にモニターとしてニャンダフルシェルフを設置しているのですが、ご自身の目で「ニャンダフルシェルフ」の良さを経験していただけた方は購入していただけています。最近ではメディアに取り上げていただく機会も増えたのですが、今後はよりメディアやイベントを通して皆さまに「ニャンダフルシェルフ」の魅力をお伝えする機会を積極的に作っていきたいと考えております。また、お客様のご要望として、今の製品よりも小さいサイズがほしいという声もあります。お客様のニーズに耳を傾けて、今後も製品を開発していきたいと思っています。もちろん猫ちゃんのニーズもきちんと汲み取る予定です(笑)。

株式会社コンセプト

ニャンダフル・シェルフ

わんにゃん健康住宅研究所

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