猫ちゃんとの永遠のお別れ、どう見送る?

pixta_4295245_M

悲しいことですが、いつかは大切な猫ちゃんと別れる日がやってきます。お別れを前に、もっと猫ちゃんに対してもっとやるべきことがあったのでは…という思いに襲われる飼い主さんも多いことでしょう。でも、猫ちゃんと一緒に楽しい思い出を共有し、ずっとそばで見守ってきた飼い主さんが一生懸命考えてその都度下してきた判断はどれも正しいに違いありません。きっと猫ちゃんも安心して旅だっていけるはずです。

自宅で看取るということ

Cat statue with blue sky background

入院したまま最期を迎える猫もいますが、残された時間はできれば住み慣れた我が家で家族と一緒に過ごさせてあげたいもの。治療やケアの段階を過ぎたら、もう何もしてあげられることはない…なんてことはありません。体をやさしくなでてあげたり、話しかけてあげたり、寝床を整えてあげたり、できることはたくさんあります。飼い主さんの温もりが感じられれば、きっと猫も安心するはずです。また、呼吸や鼓動の変化など、ささいな異変も見逃さないように旅立ちの時までそっと見守ってあげましょう。

最期のサインを見逃さない

お別れが近づいてきたことを知るサインはいくつかあります。一番覚悟しなければならないのが、意識をなくしてしまうこと。意識をなくし口呼吸をしていたら要注意です。呼吸が浅くて早い、または深くてゆっくりになっていたら、あと数時間のこともあり得ます。そばを離れずに見守りましょう。また、心拍数が下がった場合も気をつけてください。健康な猫の心拍数は1分あたり120〜180回です。臨終が近づくと、たいていの場合ゆっくりとした心拍になります。心拍数は猫の胸に耳をあて鼓動を聞いて確認します。音が弱くゆっくりしてきたら注意が必要です。同じく注意が必要なのが嘔吐したあとです。嘔吐の瞬間は内蔵にも分布する脳神経のひとつ、迷走神経が刺激され心拍数が下がります。嘔吐した瞬間、心臓が止まってしまうことが多いといわれるほど、心臓に負担がかかってしまうのです。

旅立ちの準備を

お別れの準備は辛いものですが、きれいな状態でお葬式を迎えさせてあげたいですね。ムリはせずできる範囲で遺体をきれいにしてあげましょう。よだれや目やに、耳あかなど汚れている部分をきつく絞ったタオルなどできれいにします。また臨終の際、おしっこが出てしまうこともありますので、お尻まわりもきれいにしてあげます。体をきれいにしたら、供養するまでの間、木箱や段ボールなどの棺に納めます。生前使っていたダオルや好きだったおもちゃ、花などを一緒に入れ涼しい場所に安置します。夏場は保冷剤も一緒に入れであげましょう。遺体の痛みを防ぐため、できれば翌日には葬儀を行い、何日もおかないようにします。

どんな葬儀にするか

pixta_4295244_M大事な猫をなくした直後は、悲しみのあまり葬儀のことなど考えられないはずです。辛い作業ですが、どんな葬儀を行うか、相場はどのくらいなのかなど、事前に調べておくといいでしょう。葬儀や供養の方法に決まり事はありません。迷ってしまったら、かかりつけの動物病院や猫を見送った経験のある友人に相談してみるのもひとつの方法です。信頼できる相手の紹介であれば、安心して任せることができるでしょう。主な供養の方法としては、ペット霊園に依頼する、自治体に依頼する、自宅に埋葬するといった3つがありますので、飼い主さんの考えに沿って選んでください。精一杯供養してあげたことで喪失感が抑えられた、という声もあります。心を込めて送り出してあげましょう。

ペット霊園に依頼する

ペット霊園では、火葬後に葬儀を執り行い、納骨、供養まで引き受けてくれます。葬儀の形式は、他のペットと一緒に火葬する「合同葬」、個別に火葬する「個別葬」、個別葬に立ち会える「立会い葬」の3つに分けられます。葬儀後、専用墓所に納骨され、個別葬、立会い葬では遺骨を持ち帰ることもできます。費用の目安は合同葬が1万円前後、個別葬は2〜3万円前後、立会い葬は4万円前後で、納骨にも別途料金が必要になります。最近はこうしたペット霊園で埋葬する人が増えているようです。

自治体に依頼する

自治体によって火葬方法やその後の対応が違います。ペット専用の火葬場がある場合もありますが、自治体によっては契約しているペット霊園に依頼するところもあります。小さな自治体の場合、ゴミ焼却炉を利用することもあるようです。費用もそれぞれに異なりますので、予め住まいのある自治体に確認しておきましょう。

自宅の庭に埋葬する

自宅に庭がある場合は、庭に埋葬するという方法もあります。穴が浅いとカラスなどに掘り起こされてしまう恐れがありますので、1メートル以上の穴を掘って埋めるようにします。棺は土に戻る素材にしましょう。布で包む場合もポリエステルなどの合成繊維のものは避けて綿素材な自然なものにしてください。ただし、あくまでも地域の条例に従った上で行ってください。

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

最新情報をお届けします

Twitterでにゃんペディアをフォローしよう!

監修: 東京猫医療センター 服部幸
監修: 東京猫医療センター 服部幸
2003年、北里大学獣医学部卒業。
SyuSyu CAT Clinic院長、アメリカのテキサス州にある猫専門病院の研修プログラムを経て、2012年、東京猫医療センターを開院する。2013年には、アジアで2件目となるISFM(国際猫医学会)のゴールドレベルの認定を取得。
10年間にわたり、猫の専門医療に携わる。
トップへ戻る