高齢の猫ちゃんが幸せに暮らすために~老猫ホーム訪問~

きんちゃんとうすい君

猫ちゃんの平均寿命を知っています19か? 2012年に日本ペットフード協会が発表したデータによると、猫の平均寿命は14.45歳でしたが、2015年発表データでは15.75歳と、どんどん平均寿命がのびています。20歳まで長生きする猫ちゃんも珍しくなくなりました。つまり人間同様、猫ちゃんも高齢化が進んでいるというわけです。

猫ちゃんが長生きしてくれるのはとても嬉しいことですが、その一方で心配なこともあります。それが医療費と介護の問題です。中でも深刻なのが介護の問題です。家族みんなで最後まで面倒を見ることができればいいのですが、飼い主さんが一人暮らしだったり、高齢だったりして猫ちゃんの介護が十分にできないこともあるでしょうし、同様のケースはこれからどんどん増加していくと考えられます。

実際の「老猫ホーム」を訪ねてみました!

猫の病院_あるるホーム

最近、都内でも猫ちゃん専用の「老猫ホーム」が増えているようで、東京都練馬区にある「猫の病院 あるるホーム」もそんな猫ちゃん専用施設のひとつです。開院は2015年11月。都内の動物病院で勤務医として動物たちの治療にあたっていた渡久地千秋先生が開業医として独立したのと同時に猫ちゃんの預かりも始めました。

猫たちが自由に暮らす空間を

「勤務医として働いていた当時、飼い主さんの都合でペットを飼えなくなるという事例をたくさん見てきました。これからもっと増えるだろうし、そうなったらどうするんだろうと心配になってしまったんです。同時に本当は動物が大好きなのに、高齢だからと諦めてしまうのはとても残念なことで、費用さえあれば私が面倒を見てあげるのに…、なんて話を病院でしていたら、『先生が預かってくださるなら、私も飼いたい』とおっしゃってくださる方が何人かいらっしゃったんです。じゃあ、そういう施設を作ろうと思ったんです」

-渡久地先生ご自身が猫好きということもあり、猫ちゃん専用のホームを開設。現在はお知り合いから預かった猫ちゃん2匹とご自身の猫ちゃんが2匹、そして入院中の猫ちゃん1匹、計5匹がのんびりと暮らしています。

「犬も好きなんですが、病院に勤務していた頃、犬の声を聞いて猫がおびえている様子を見て、すごくかわいそうだなと思っていたんです。だから、ホームを作るなら猫専用にしようと決めていました。今5匹いますが、ケンカもせずみんな仲良くやっています。知らない猫同士が一緒に暮らすことはストレスになるのでは?と考える人もいるようですが、老猫はあまり周囲を気にしないみたいですね」

渡久地獣医師とうすい君

渡久地獣医師とうすい君

医療態勢も充実

-猫ちゃん同士が慣れるまで、人間は手を出さず、そっとしておくのが渡久地先生のやり方。それぞれが自分のお気に入りの場所でお昼寝したり、ゴロンとしたりと、気ままに過ごしています。また、施設内には猫ちゃんたちが自由に行き来したり、遊んだりするスペースとは別に18個のケージが並ぶ猫舎が用意されています。ひとり(一匹?)が好きな猫ちゃんはこちらで過ごしているそうです。猫ちゃんが健やかに暮らすために何より大切なこと、それは健康管理だと渡久地先生は言います。

「医療費は別で請求する施設も多いようですが、ここは病院でもあるので、検査や治療はその都度行っていきます。老猫に多いのはやはり腎臓病(腎不全)ですね。この病気はある程度避けられないものなので、投薬や治療を行ったり、食事療法を工夫したりするなどして、できるだけ苦しくないよう過ごしてほしいですね」

高齢者こそ猫とのふれ合いを

-猫の病院&老猫ホームとしてスタートした『猫の病院 あるるホーム』ですが、渡久地先生はここをいずれ猫ちゃんと人が触れ合える場所にしたいと考えています。

きんちゃんとうすい君

きんちゃんとうすい君

「私がこういう施設を作ることを知った人から、『じゃあ、先生のところに行けば猫に触れるの?』と聞かれまして。高齢の方たちの中には自分の年齢を考えてペットを飼うことを諦めてしまっている人もいますが、私はそういう人こそ動物たちの癒しが必要なのではないかと思うんですよ。猫のふわふわした体に触っているだけで気持ちが落ち着きますよね。だから、たくさんの人に遊びに来てほしいし、いずれここが猫カフェとは違う、猫と人のふれ合いの場になればいいなと思います」

-猫ちゃんが最後まで幸せに暮らすための新しいスタイルを、老猫ホームが提案してくれるのかもしれません。

「猫の病院 あるるホーム」

住所:179-0071 練馬区旭町1-15-11 ラフォーレイン光が丘2F

電話:03-6318-0799

メール:aruru_home2015@yahoo.co.jp

※入居は12歳以上、基本料金は1カ月80,000円(予防、検査、治療、飼い主さんへの定期的な報告を含む)〜。それ以降の費用については飼い主さんと相談の上決めていくとのことで、ペット信託を利用することも可能です。

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