猫が迷子になったら その4~ペット探偵出動!編~

ダミーチラシ

愛する飼い猫が迷子になっちゃったら、飼い主は平常心ではいられません。

どうやって探したらいいの? 探し方のコツは?

イザというときに役立つアドバイスを、日本動物探偵社の鈴木美佐男さんからいただきました。

日本動物探偵社・鈴木美佐男        

鈴木美佐男氏

鈴木美佐男氏

1985年から30年以上、迷いペットの捜索に携わる。

行政からの依頼にも対応し、雑誌や新聞、テレビの取材も数多く受けている。

犬、ウサギ、フェレット、鳥、亀などあらゆるペットの捜索をするが、

特に猫の捜索を得意とする。

マンガ『探偵ブル』の主人公・犬井のモデルでもある。

http://www.pet-tantei.info/

その1の記事はコチラ⇒猫が迷子になったら その1~導入編~
その2の記事はコチラ⇒猫が迷子になったら その2~捜索チラシ編~
その3の記事はコチラ⇒猫が迷子になったら その3~実働編~

――やはり自力で探すのは難しいと思ったら、なるべく早めにペット探偵さんに頼んだ方がよいのでしょうか?

旅行先などで飼い主さんが探すことが難しい場合は、スグのほうがよいでしょう。
自宅から脱走した場合は、場合によりますが、3日くらいは可能なら自力で探してもよいかもしれません。猫が自分で帰って来ることもあるので。実際、依頼を受けておうちへ伺ったら、私の後ろに猫がついてきて、一緒に玄関に入ったこともありました(笑)。

玄関の猫

――よい業者の見分け方はありますか?

迷子ペットを探し出すための専用の機材を持っているところは信用できると思います。また、きちんと動物の習性の知識があるのも必須です。まったく動物の習性などを知らない人がペット探偵と名乗っている場合もあります。話してみて、そういった面を感じたらまず止めたほうがよいでしょう。
飼い主さんが一緒に探すのを嫌がる場合は確実に怪しいですね。探しているフリをしているだけなんでしょう。
「必ず見つけます」とかいうのも怪しいです。そんなこと確約できませんから。

――日本動物探偵社さんではどういう機材を使用しているのですか? 見たいです。

① 小型カメラ(マイクロスコープ)

①小型カメラ(マイクロスコープ)

自由に曲げることができるアームの先端にカメラレンズがあり、人が入れない縁側の下などを見ることができます。

② ヘッドライト

ヘッドライト

夜間の探索用に。最大5000ルーメンの明るさ。

③ 動くものがあると自動撮影する赤外線カメラ

③ 動くものがあると自動撮影する赤外線カメラ

カメラの前を動くものが通ると自動で録画するカメラ。24時間見張っているわけにもいかないので、こうしたカメラを設置しておくことで、不在の時間もチェックできます。該当の迷い猫が録画されていれば、「その時間帯はこの場所にいる」ことがわかります。

④ ハイパー双眼鏡

ハイパー双眼鏡

高倍率でズームできる双眼鏡。遠くにいる猫もバッチリ!

⑤ 83倍光学ズームカメラ

83倍光学ズームカメラ

遠くにいる猫もこれでパシャリ。撮影した画像を飼い主さんに確認してもらいます。

⑥ オリジナルペット捕獲機

改良に改良を重ねた、日本動物探偵社自慢のペット捕獲機。
通常の捕獲機(下の画像)とは、だいぶ異なります。

通常の捕獲機

まず、異なるのは材質。通常の捕獲機は金属製なのに対し、この捕獲機はなんと紙製!
紙を選んだ理由は、「におい」。金属などほかの材質だと、においに警戒して入らないことが多いそうです。確かに、猫は紙が好きですよね。

設置するときは、このように片側だけの扉を開けておきます。

捕獲器の仕組み

そしてまずは扉のそばにエサを置き、猫に食べさせます。日を追うごとに、エサの置き場所を少しずつ奥へ移動させます。

自動的に扉が閉まる仕掛け

猫が安心して奥まで進み、奥にある板を踏むと、自動的に扉が閉まる仕掛け(板につながった鉛の玉が落ち、扉が閉まり、自動的に鍵がかかる……という複雑な仕組みです)。暗くて狭い場所なので、猫は落ち着いて待っていることができます。

――さすがプロ! 本格的な機材が揃っていますね。「餅は餅屋」で、愛猫が迷子になってしまったら、ペット探偵さんにお願いするのが安心かもしれません。

今までに受けた多くの依頼のなかには、交通事故などで亡くなった猫を近所の方が埋葬したことがわかった例もあるそうです。でもそのほうが、いつまでも行方不明の猫を気に病むより、気持ちの区切りがつくのではないかと思いました。(富田)

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日本動物科学研究所所属・編集者&ライター 富田園子
日本動物科学研究所所属・編集者&ライター 富田園子
幼い頃から犬・猫・鳥など、つねにペットを飼っている家庭に育つ。
猫雑誌の編集統括を8年務めたのち、独立。
哺乳類動物学者の今泉忠明氏に師事。
現在は5匹の猫と暮らす。
編集・執筆を行った本に『マンガでわかる猫のきもち』『幸せな文鳥の育て方』(大泉書店)、『フレブル式生活のオキテ』『シュナ式生活のオキテ』(誠文堂新光社)、編集を担当した本に『猫とさいごの日まで幸せに暮らす本』(大泉書店)などがある。5匹の猫と暮らす愛猫家。
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