猫が迷子になったら その2~捜索チラシ編~

ダミーチラシ

愛する飼い猫が迷子になっちゃったら、飼い主は平常心ではいられません。

どうやって探したらいいの? 探し方のコツは?

イザというときに役立つアドバイスを、日本動物探偵社の鈴木美佐男さんからいただきました。

日本動物探偵社・鈴木美佐男        

鈴木美佐男氏

鈴木美佐男氏

1985年から30年以上、迷いペットの捜索に携わる。

行政からの依頼にも対応し、雑誌や新聞、テレビの取材も数多く受けている。

犬、ウサギ、フェレット、鳥、亀などあらゆるペットの捜索をするが、

特に猫の捜索を得意とする。

マンガ『探偵ブル』の主人公・犬井のモデルでもある。

http://www.pet-tantei.info/

その1の記事はコチラ⇒猫が迷子になったら その1~導入編~

――飼い猫が迷子になった場合、捜索チラシを作ると思いますが、作るときのポイントなどはありますか?

サイズはB5か、大きくてもA4がおすすめです。B5だったらB4で、A4だったらA3で2枚ずつプリントして半分に切れば、経費が節約できます。

猫の写真は、顔、全身、それからしっぽがわかるものを大きく入れてください。この3点がわかる写真だったら1点でかまいません。
意外と重要なのはしっぽです。似たような柄の猫はたくさんいますから、しっぽが長いか短いか、曲がっているかなどで見分けられることが多いんです。首輪の色や不妊手術の有無の情報もあるとベターです。

行方不明になった日付は書かない方がよいです。日付がだいぶ以前のものだと、「もう見つかっただろう」と関心を持ってくれないことが多いんです。

あと、うちでは必ず下記の2文を入れています。

① 「見つけても捕まえようとせず連絡をください」
② 「見つかり次第ポスターをはがします」

① は、知らない人に追いかけられると逃げてしまうから。逃げてまた別の場所に行ってしまうと、探すのが困難になります。それより、飼い主さんや我々ペット探偵に任せていただいたほうが捕まえられます。
② このように明記することで、印象をよくしてはがされるのを防ぎます。

実際に日本動物探偵社さんが作った捜索チラシがこちら!

探していますポスターの書き方

それから、見つけてくれた方に対しての「お礼」や「謝礼」はあったほうがよいですが、「賞金」という書き方は絶対に避けてください。心無い人から「これだけ探したんだから金をよこせ」などと脅された例もあります。電話番号など個人情報をある程度さらしてしまうので、そこは注意をしてください。

――なんと! そんな恐ろしいこともあるんですね……。
調べてみると、偽名の苗字でチラシを作った方もいるそう。個人情報保護のためだけでなく、かかってきた電話が迷い猫関係のものか、そうでないかがわかることもメリットのようです。

――ポスティングと街頭に貼るのでは、どちらのほうが効果が高いんでしょうか?

猫がいなくなった近辺の家にはポスティングもしたほうがいいですが、私はポスティングより街頭に貼るほうが効果が高いと思います。
ポスティングされたチラシって、普通2~3日で捨ててしまいますよね? それに、家の中で見た写真を外に出てからも覚えている方は稀です。それよりは、街中で見られるほうが効果は高いと思います。当社では、ポスティング用チラシの2倍の枚数を街頭に貼ります。

――街頭のどんな場所に貼るとよいのでしょうか?

電信柱

ゴミ出し場所の電柱や、曲がり角などは人の目に止まりやすいので張るとよいでしょう。

逆に、貼ってはいけない場所もあります。街灯や信号機、ガードレール等はNGです。他人の敷地内の電柱も、その方の許可がない限りNGです。

――貼り方のコツはありますか?

長年やってきた結果、この貼り方がベストと気づきました。

貼り方

チラシはきれいに作ってきれいに貼ることが大切です。貼るときは両面テープでしっかりと。そのとき、左右の縦辺だけにテープを貼ってください。
その理由は、電柱などを伝ってくる雨を通すためです。この貼り方なら、雨が降ってもすぐ乾き、復活することができます。
横から吹いてくる風でチラシが破けることも多いのですが、左右をしっかり貼っておけば、かなり防ぐことができます。

雨を防ぐためにビニール袋で覆って貼る方もいますが、あれはダメです。ビニール内で結露が発生して濡れるし、モヤがかかってチラシが見えなくなるんです。
ラミネート加工する手もありますが、手間とコストがかかりすぎて実用的ではありません。それより、たくさん貼るほうが重要です。

また、チラシを貼った場所は地図にチェックしておくこと。見つかったらはがさなくてはなりませんから。貼ったままだと、ずっと個人情報をさらしていることにもなります。

■公的施設への連絡等は、こちらの記事も参考に
http://nyanpedia.com/lost-cat/

その3

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日本動物科学研究所所属・編集者&ライター 富田園子
日本動物科学研究所所属・編集者&ライター 富田園子
幼い頃から犬・猫・鳥など、つねにペットを飼っている家庭に育つ。
猫雑誌の編集統括を8年務めたのち、独立。
哺乳類動物学者の今泉忠明氏に師事。
現在は5匹の猫と暮らす。
編集・執筆を行った本に『マンガでわかる猫のきもち』『幸せな文鳥の育て方』(大泉書店)、『フレブル式生活のオキテ』『シュナ式生活のオキテ』(誠文堂新光社)、編集を担当した本に『猫とさいごの日まで幸せに暮らす本』(大泉書店)などがある。5匹の猫と暮らす愛猫家。
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