フード専門家が教える「海外のキャットフードは何故高価なのか?」

猫 ご飯
連載『猫の食育』
昨今のペットブームに乗じて様々なフードが開発・販売されています。愛するうちの子のために最良なフードを選びたいと思うものの、種類が多すぎてどれを選べばよいのかわからない、そんな悩みを抱えている方は多いのではないでしょうか?愛犬である姫ちゃんの病気をきっかけにフードの大切さを痛感し、世界一厳格な動物愛護法に基づいて生産されているスエーデンのプレミアムペットフードブランド「husse®」の代理店となった筆者が7回にわたって『猫の食育』の際の工夫をお伝えします。

専門店等で販売されている様々なキャットフード。国産と外国産のフードを比べると、値段に差があることが分かります。今回は、なぜ外国産フードの方が高価なものが多いのか、その理由をお伝えしていきます。

「外国産のキャットフードを与えたいのだけど、値段が高いしね~。
でも、やっぱり外国産(高い)のキャットフードって良いんでしょ?」
この様な内容の事をお客様から時々聞かれます。

国産のキャットフードは安い。
外国産のキャットフードは高い。
概ね、皆さんの頭の中のイメージはこの様になっているのでは無いでしょうか?
そのイメージは、もう1歩踏み込むと、
価格が安い=良く無いフード
価格が高い=良いフード
となってはいませんか?

私達人間の食べ物には良く
「国産よ国産が一番だわ!海外の物なんて信用出来ないわ!」
とおっしゃる方がおりますが(私の母親が典型的なこのタイプです(笑))
一方、ペットフードの話しになると概ねそういった事はなく、
むしろ外国産の方が品質が高いと思われる方も多いのでは無いでしょうか?
我々人間の食べ物とキャットフード。どちらも大切な家族が食べる物に違いありませんよね。でも何故この様に真逆な結果になるのでしょうか?

でも、我々人間の食品にも以前色々とニュースになった事がありましたよね。
食品偽装問題。
産地偽装に始まり、輸入製品を国産と偽ったり。はたまた賞味期限切れの商品を
転売したのは記憶に新しいのでは無いでしょうか?
それでも貴方は「国産だから安心」と思えますか?

国産が良いの?外国産が良いの?

皆さん、食品を選ぶ時の目安で、国産だから。外国産だから。
それだけを目安に。
選んでる方っていますか?
まず最初に言えるのは、国産・外国産。どちらにも「絶対」という言葉は無い。
と云う事です。
当然ながら、国産の食べ物にも良い物はありますし、
外国産の食べ物でも悪い物もあります。
又、その逆も当然あります。
では私達は何を基準に大切な家族の食べる物を選べば良いのでしょうか?

価格で選ぶ?生産国で選ぶ?

価格の安い・高い。生産国の違い。
どちらも一定の目安になりますがこれも又絶対ではありません。

ですが1つ言える事は、良いフード(品質が良い)を作るにはどうしても
ある程度の価格にはなる。と云う事です。
「ドライフードを選ぶ時のポイント」でもお話ししましたが、
やはり良いキャットフードを作ろうと思えば、当然ながらある程度
良い材料が必要になって来ます。
良い材料を使用すると、やはりある程度高価にはなるのです。
(「ドライフード・・・」の章でも書きましたがおおよその目安として
プレミアムフードは1kg2,000円位と言われています。)
それに、悲しい事実ですが法律も価格に関わって来ます。

猫のごはん

現状、日本ではキャットフードは食品ではなく雑貨に分類されているのです。
その為、日本国内で製造される人間の食べ物では絶対に許可されない様な、身体にはあまり良く無いとされている様な安価な添加物でも、キャットフードには簡単に使用出来てしまう現状もあります。
その上、私達が食べるものには添加物の内容等を詳細に記載・表示をする必要が
ありますが、これが「雑貨」扱いのキャットフードの場合何と!
表示しなくてもいい添加物もあるのです!(内容量にもよりますが)

解り易く言うと日本国内のキャットフードの場合、表示しなくて良い量の安価な添加物を
加えておきながら「このキャットフードは無添加ですよ~」と販売しても現状は何ら問題は無いと云う事なのです。
もう1つ 皆さんの中には、国産のキャットフードと聞けば
「日本国内で生産された原材料を、日本国内で製造加工されたフード」
と、思って安心していませんか?

キャットフード 2日本国内の「ペットフード安全法」では、
「原産国は、販売用愛がん動物用飼料の製造工程のうち、最終加工工程を完了した国を記載」となっているのです。
噛み砕くとこうです。
「キャットフードを作る為の原材料を、どこの国から輸入しても加工するのが日本国内なら「国産」と表示しても良いですよ~。」
という作る側の業者にとっても優しい安全法なのです。

どうですか?貴方が思い浮かべている「国産」の意味と、実際の表示の「国産」
意味・解釈が違ってたのではないですか?

一方、キャットフードを「食品」として扱っている国では、当然この様な事は出来ません。

「食品」のカテゴリーに入ってるペット先進国の国で作成されたキャットフードには当然
添加物にはかなり厳しい基準を設けているため、製造過程でも人間の食品並みの厳しい基準をクリアしている外国産のキャットフードが価格が上がるのは当然。
と云う事になります。

まとめ

大切な愛猫ちゃんの身体を作る元になる大切な「キャットフード」選び。
国産だから。外国産だから。価格が高いから。価格が安いから。
その様な理由だけで決めるのでは無く、外国産でも国産でもどちらも良いフードはあります。又、どちらにもそうで無いフードも存在しますので、どのフードをあげたら良いのかを悩まれた時には、価格・原産国は一定の基準になるのではないでしょうか?

現状は「雑貨」扱いの日本で製造されたキャットフードより「食品」扱いされてる国の
キャットフードの方が安心感があります。
その分価格も少々お高いですが、それにはそれなりの理由もある。という事です。
安心して愛猫ちゃんに与えられる良いフード選び。
悩んだら信頼出来る専門家に相談してみるのも手ではないでしょうか?

個人的な意見を言わせて頂くと、1日も早く日本も法改正されて
キャットフードを「雑貨」から「食品」へと格上げして頂き、現在流通している粗悪品と言われるキャットフードが淘汰され、皆さんがどれを選んでもある程度安心出来る環境になって欲しいですね。

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株式会社ペミリー 代表取締役 兼 Boss 橋本 敏
株式会社ペミリー 代表取締役 兼 Boss 橋本 敏
大阪市出身。一緒に暮らしていた愛犬の病気を切っ掛けに、フードの大切さを痛感し、自ら世界一厳しいと言われている動物愛護法のあるスエーデンのプレミアムペットフードブランド「husse®」関西初の代理店になる。
様々な資格を取得し、お客様のご自宅に訪問させて頂いて直接ワンちゃん・猫ちゃんを見て・触る事にこだわって、本当にその子に合ったフードをご提案・お届けしている。今ではペットの顔を見れば健康状態がおよそ解る程に。【全てのペットとオーナーさんを笑顔したい】を経営理念に、Skypeによる食育講師やアドバイス・飼い主さんの心のケア(ペット好きな人専門仲人)迄。幅広い業務展開をしている。

株式会社 ぺミリー

資格:
ペットフード販売士 (社団法人 ペットフード協会 第15-10021-0)
ペット食育教会 ペット食育士
husse® 専任フードアドバイザー
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