~老猫の介護~ 老猫のトイレのためにできる5つの工夫

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人間だってトイレは自力で済ませたいですよね。それは猫ちゃんだって同じこと。老猫期に入り思うように歩くことができず、トイレに行くのが辛そう、あるいは間に合わなかった…などの場合もあるでしょう。でも、トイレを猫ちゃんのベッドの近くに置いたり、トイレの数を増やしたり、あるいは飼い主さんが猫ちゃんを抱っこしてトイレに連れて行ってあげたりと、対策はいくつも考えられます。最後まで自分の力で排泄できるよう、可能な限り飼い主さんが介助してあげましょう。

トイレ環境を見直す

ペットシーツ:画像提供 PEPPY

ペットシーツ:画像提供 PEPPY

猫のトイレ

人間同様、猫も歳をとれば足腰が弱くなります。そのせいでトイレのフチをまたげなくなったり、トイレまで行くのが億劫になったりします。歩きもゆっくりになりますので、あまり遠い場所にトイレがあると間に合わないこともあります。まずは猫の状態に合わせてトイレ環境の見直しを行いましょう。トイレのフチをまたぐのが辛そうなら、フチのところに畳んだタオルなどを置き段差を小さくしてあげます。それでも上がれないようなら、ペットシーツを代用します。シーツの上にいつも使用している猫砂を敷いておけば、猫はそこがトイレだと認識してくれます。猫が使いやすいよう、何カ所かに用意しておくとよいでしょう。

飼い主さんがトイレ介助

足腰の筋力が衰え、歩くのもままならなくなったら、飼い主さんが抱っこしてトイレに連れて行ってください。そわそわしだしたら、それはトイレのサインです。普段から猫の様子を観察し、トイレのタイミングを把握しておきましょう。そうすれば、猫はきちんとトイレで排泄することができます。トイレでは猫の腰をそっと支え、トイレの介助をします。うまくできたら、やさしくなでながら「上手にできたね、偉かったね」と声をかけてあげましょう。きっと猫も安心するはずです。

排泄を促す「の」の字マッサージ

”の”の字マッサージ

”の”の字マッサージ

排便の際、力むことがうまくできない老猫は便秘になりがちです。もし3日以上便が出ないようなら、お腹をやさしくマッサージし排便を促してあげましょう。腸はひらがなの「の」の字に似た形で存在していますので、指の腹でお腹に「の」の字を描くようにマッサージします。「の」の字を描くのが難しいようなら、上から下へマッサージしましょう。マッサージを嫌がる猫にはヨーグルトを食べさせるという方法もあります。量は小さじ1杯程度で十分です。ヨーグルト効果で便が柔らかくなり排泄が促されることもありますので、猫が好んで食べるようなら試してみてください。

お尻まわりはいつも清潔に

老猫は抵抗力が弱くなっているため、感染症のリスクが高くなります。トイレを済ませたあとは細菌が繁殖しないよう、市販されているお尻拭きウエットシートや水で湿らせて固く絞ったガーゼなどでお尻まわりをきれいに拭いてください。突然冷たいウエットシートで触られると猫は驚きますので、そっとやさしく拭いてあげましょう。その際、しっぽを持ち上げることになりますが、あまり持ち上げすぎないよう注意してください。頭に向かって90度以上反らせると、骨と神経に負担がかかってしまいます。

おむつという選択

できる限り介助を行い、自力で排泄できるようにしてあげたいものですが、寝ながら排泄してしまう、あるいは、認知症のため排泄のコントロールが利かないなどの場合はおむつを着用するという選択も考えられます。猫用のおむつはペットショップで購入できますし、人間の赤ちゃん用のおむつにしっぽの穴を開けて代用することも可能です。穴を開ける際、丸く開けるとおしっこが漏れてしまいますので、×印に切り込みを入れ、そこからしっぽを通すようにします。おむつかぶれを防ぐため、おむつはこまめに交換し、変える際はウエットシートなどでお尻まわりをきれいに拭いてください。また、おむつのゴム部分がお腹や背中に食い込んでいないかもチェックしましょう。ただし、おむつを嫌がる猫も多いので、おむつはあくまでも最終的な手段と考えてください。

グッズ画像提供:‘PEPPY’

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監修: 東京猫医療センター 服部幸
監修: 東京猫医療センター 服部幸
2003年、北里大学獣医学部卒業。
SyuSyu CAT Clinic院長、アメリカのテキサス州にある猫専門病院の研修プログラムを経て、2012年、東京猫医療センターを開院する。2013年には、アジアで2件目となるISFM(国際猫医学会)のゴールドレベルの認定を取得。
10年間にわたり、猫の専門医療に携わる。
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